活躍するリーダーたち

髙橋 恭仁子さん
(髙橋コンサルティングオフィス)

米系コンサルティング会社勤務8年目に本プログラムに入学
経営分析プログラム第3期生

自分自身に知識がなく、クライアントに申し訳ないと感じた

私がHUB-SBAに入学したのはITバブルが弾ける直前でした。在籍していた米会計系コンサルティング会社をはじめ、コンサルティング業界各社が規模を拡大していて、産業、業界として形成されつつあったのです。その際に推奨されていたのが、アメリカなど海外のメソドロジー(方法論)を、日本のクライアントの課題に当てはめてプロジェクトを進める、というスタイルでした。しっかりしたメソドロジーだったので、若手の私が活用しても品質は担保できていたと思います。

しかし、プロジェクトを通してクライアントの経営企画や人事の役員レベルの方と話す機会に恵まれたことで、企業経営に関していかに自分自身に知識がないか、思い知りました。これではクライアントに申し訳ないと感じ、経営とはどういうものかを専門家の先生方からきちんと学ぶために、HUB-SBAに入ったのです。当時私には小さい子どもがいたので、家族に負担をかけたくないという思いから海外留学は選択せず、HUB-SBAを選びました。独身だったら、また違ったかもしれませんね。しかし今振り返ると、母国語の日本語で勉強できたことで、より深いレベルで理解・思考できたと思っています。

メソドロジーを当てはめるスタイルを削ぎ落とせた

私にとってHUB-SBAでの2年間は、メソドロジーをクライアントに当てはめるスタイルを削ぎ落とし、考え方の基本姿勢を学ばせてくれるものでした。今でも覚えているのは、経営戦略の最初の授業。私たちが書いたレポートに先生が採点をしてくれたのですが、私は3.5点でした。隣の学生に「これ、5点満点なんですかね」と話しかけながらその方のレポートをチラッと見たら、6.5点。恥ずかしかったですね。


最初のレポートの評価が低かった理由を今振り返ると、考え方の「型」が違ったのだと思います。私は無意識のうちに仕事で培っていた知見を流用し、あらかじめ想定されていたシナリオを書いてしまっていたのです。そこに厳しい評価が下ったのだと受けとめています。固定概念・既成概念にとらわれず、自分を透明にして事実を客観的に理解する。その理解をもとに、思考する。そういう考え方の「型」を学べたことが、修了後15年経った今でも大切な経験として残っています。

(2020年2月15日)